「世界と国家の真の救済への道」
「世界と国家の真の救済への道」
文鮮明師 講演文
"In the beginning was the Word, and the Word was with God, and the word was God." John1:1
「世界と国家の真の救済への道」
(02.02.17 WCSF2002閉会晩餐会 リトルエンジェルス芸術会館)
二月十四日からソウルで開かれていた2002世界文化体育大典(WCSF2002、主催、同大典組織委員会)は最終日の十七日夕、市内のリトルエンジェルス芸術会館で閉会晩餐会を行い全日程を終了した。
晩餐会には大典の国内外の参加者約五百人が参加。大会成功を祝うとともに同日誕生日を迎えた共同創始者の文鮮明・韓鶴子夫妻の誕生祝賀会も兼ねて行われた。
文師は夕食後、祝賀ケーキのカット、世界非政府組織連合(WANGO)からの感謝の盾、花束の贈呈に続いて祝辞を語った。文師はこの中で自らの宗教的な体験を紹介しながら、「完全な平和世界はもう一つの世界である天上世界との調和と協力の中で成し遂げられる」としたうえで、「天道を実践することによって霊的世界の協力まで得て、人間の本性が願う理想家庭を通した理想世界をつくろう」と訴えた。
晩餐会は、米キリスト教会のスターリングス大司教の祈祷で始まった。続いてブッシュ米大統領の訪韓に先立って韓国を訪れたカプ・ウェルダン米下院議員が特別スピーチを行い、「大典の終了と偉大なお二人の誕生日を皆さんとともに祝えることを嬉しく思う」とと述べるとともに、文師夫妻が世界的に教育している家庭の重要性を強調しながら、「今晩は家庭を祝う日である」と語った。
大典組織委員会を代表してあいさつした郭錠煥・組織委員長は、文師が一九八八年、同大典を真の愛のオリンピックとして構想したことを紹介。「この大典を世界的な影響力を持つ真の愛のオリンピックにするため、真の愛と真の平和の世界を実現するために力を合わせよう」と呼びかけた。
これに先立ち同日午前、市内のオリンピック公園フェンシング競技場で文師夫妻誕生祝賀会が行われ、国際会議参加者はじめ国内関係者約一万人が文師夫妻の誕生日を祝った。祝賀会にはパラオ共和国のレメンゲサウ大統領が祝辞を述べたほか、金大中大統領、李漢東首相、李会昌ハンナラ党総裁らから祝電が寄せられ、金大統領の祝賀メッセージが披露された。
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尊敬する世界指導者の皆さん、第八回世界文化体育大典とIIFWP2002総会代表者の皆さん、この数日間、皆さんが地球星の重要問題に対する解決策を得るために世界文化体育大典および国際会議に最善の努力を傾けてくださったことに祝賀の意を表します。私はこの全体行事を終えるあいさつを通じて、いくつかのお願いをしようと思います。
きょう私の誕生日を記念する式典で、いく人かの人々が私の業績に対し深い祝意を表されたことに感謝いたします。さらにその背後にある目に見えない内的な精誠の深さと霊的基盤について、また、摂理史的意義について、もう少し多くの関心をもって研究してくださるようお願いします。
私の生涯は生まれた時から神様の摂理史と直結されていました。人間による研究や評価を超越し、天道とともに霊界が公認し、さらに神様が先駆けて立てられた驚くべき条件があったということを明らかにしたいと思います。生と死の境界線を行き来しながら、奔走してきた私の背後に、神様の無限の加護と愛がなかったならば、多分私は今日この場に立ってはいなかったでしょう。もう一度、神様に感謝と栄光をお捧げいたします。
皆さんは世界の指導者であり、平和大使であります。皆さんが私との関係の中で天道を悟ったならば、それを皆さんの影響圏にいる人々に必ず教育しなければなりません。特に全世界の平和大使たちがこの天道を中心にしてお互い横的に連係しつつ、心を合わせれば、この世界を平和理想世界に変えることができます。
私は今日も摂理完成のために焦る心情で肉身の年齢を忘れてしまいます。一分一秒でも早く罪悪の中にいる人類を救い出し、平和理想世界を成し遂げ、神様を完全に解放してさしあげなければなりません。そのため、皆さんは私が推進する運動に積極的に参加し、ともに成し遂げていくことをお願いします。特に、青少年に対する純潔運動と、結婚の神聖性と不変の夫婦愛を実践する祝福結婚、真の愛運動の先頭に立ってくださるよう願います。
人類は神様を一代の父親として侍り、完成したアダム・エバの位置に夫婦の因縁を結んだ二代圏を実現しなければなりません。これが父母となり子女を得て、三代圏まで完成して暮らす真の家庭をなせば、神様の真の愛の理想が完全定着するようになります。堕落圏でサタンと因縁をもってきた愛とすべての所有権を否定し、純潔、貞節、信義の生活を誓って、神様の真の愛の圏内に入籍する儀式が祝福結婚であるのです。このように祝福を受け、真の家庭を実現することは旧約、新約、成約時代を貫く全体摂理史の最も尊い慶事となるのです。
これは超国家、超人種、超宗教、和合運動とともに尊い救世救国運動です。平和大使はもちろん指導者の皆さんが率先して、積極的指導を行ってください。国ごとに千人、万人のレバレンド・ムーンの代身者が活動することで、神様が願われる天宙平和統一国の理想を完成してくださいますよう懇切にお願いします。
世界の指導者の皆さん
私は神様の願いを受け、これまで真の父母の使命を完遂するために生涯を捧げてきました。私の前にはいかなる補助者や指導者もおりませんでした。案内所もありませんでした。ただの一人もいない開拓の道でありました。真の父母の成就はすなわちサタンの破滅であるために、サタンの総攻撃を避けていくことはできませんでした。サタンは霊的な存在で、直接霊的に攻撃もし、様々な実体の代理人を立て攻撃もします。空中権勢を握る偽りの王であるサタンは時空を超越し、あらゆる権謀術数で攻撃し妨害しました。
そのような怨讐に打ち勝つ秘訣はただ一つの道、真の愛で与え、自ら犠牲の蕩減条件を立てる道しかないのです。怨讐を力によるのでなく、真の愛で自然屈服させることが神様の原理であるからです。
神様を知らず、真理を悟れず、反対する彼らを、私は同族のように理解してきました。人知れず迫害者の子女のため愛を投入してきました。反対する国と政権をむしろ助けながら生きてきました。そこで、天の戦法とサタンの戦法がどのようなものかを学んだのです。即ち、天の戦略はまず打たれてから得るもので、サタンの戦略は最初に打って失う戦略なのです。
尊敬する指導者の皆さん
開会の基調演説で言及したのでありますが、この地の完全な平和世界はまた一つの世界である天上世界との調和、協力の中で成就されるという重要な事実を語ろうと思います。
天上世界、すなわち霊界では多くの霊人が暮らしています。肉身を脱いだ永遠の実体である霊人がすべてそこにいます。皆さんの祖先がみなそこに暮らしています。堕落によって霊性が失われ、霊的五官が正しく機能できなくなった人類は霊界をよく知らずにいます。私は早くから全霊界をめぐり、これまでも霊界と通信してまいりました。今も四大宗教の聖賢たちが私を真の父母と証言し、私の指示によりメッセージを送ってまいります。
霊界は無限、永遠の世界で、現象世界よりはるかに複雑な世界です。心霊発達の程度により、多くの階層とグループに分かれています。霊人に対する祝福と霊界の調和統一のため、私は多くの努力をしてまいりました。地上と同じように、霊界でも真の愛の犠牲的条件のみが勝利的基盤を整えることができるのです。これまで多くの祭物的条件が投入されてきました。サタンと悪霊を制圧するため、血みどろの霊的な闘いも多く、善霊を収拾し教育するため、特別恩赦も施しました。特に霊人に対する祝福は革命的な恩赦だといえます。
私はこれまで地獄を解放し、地獄と楽園の境界を撤廃するための宣布と条件を立て、また霊界祝福をこのように開門し、天宙解放宣布式、天地父母天宙統一解放圏宣布、霊界解放式など、重要な条件を立て、霊人に対する祝福の恩赦が広々と開けられるようにしました。奇蹟のようなことです。皆さんが知らぬ間に、皆さんのすべての先祖が祝福の恵沢圏に入りました。そして、神様王権即位式奉献で、神様の絶対権が全霊界に生命的な恩恵として満ちており、天宙平和統一国の理想が全霊人の願いとして連結されたことで、霊人の再臨協助が活発に行われるようになりました。
世界指導者の皆さん
いまや、善なる霊人の再臨協助で地上人が導きを受け、真の愛で葛藤を解消できるように指導を受けています。指導者の皆さんが天道を実践することで、霊界の協力まで受け、人間の本性が願う理想家庭を通した理想世界を実現しなければなりません。その世界は平和文化の世界、すなわち心情文化の世界である天宙平和統一国です。
もう一度、世界文化体育大典2002年参加者すべてに感謝を捧げます。皆さんの家庭と国と世界に神様の祝福が満ち溢れますことを願いながら、ごあいさつといたします。